古墳は、３世紀半ばから７世紀にかけて権力者の墓として造られた、土を高く盛り上げた墓のことです。天皇・皇后などの墓とされる陵墓と区別され、各地の自治体等が管理する約６万基が全国に確認されています。長い年月、地域に守られてきたものがあるいっぽう、盗掘、破壊、都市開発や災害の犠牲になった古墳もあります。西村勇人は、現代に残る各地の「古墳」を訪ね歩き、これまでに約700基を撮影してきました。西村が写すのは、道路や宅地開発に削り取られたり、現代の家々の隙間に風景として溶け込む古墳、学校・役所・公園の一部として残る古墳、果樹・花々に包まれた古墳などです。西村は、人影のない時間帯を選んで古墳と周囲の情景を撮影し、時を経て錯綜する人の営みの矛盾やおかしみを捉えます。この古墳シリーズは、観る人の想像を大いにかき立て、社会的立場や視点の違いによる活発な対話や議論を引き出してきました。個展では、毎年新たに探索した「古墳」の記録（作品）が加わり、ファンも着実に増えています。本作は、さらに広く知っていただけるよう、展示のための大型作品と並行して、「普及版」ハガキサイズ・オープンエディションでプリントしたものです。裏面に作者自著。
| 作品名 |
"Mounds"（杣之内火葬墓／奈良県天理市）
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| 作家名 |
西村 勇人- Hayato Nishimura-
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| 制作年 |
2019年
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| 素 材 |
デジタルプリント
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| 仕 様 |
普及版小サイズ、マット・白縁額入
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| サイズ |
写真9.5×14cm、額外寸21.5×27.3cm
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