1982年神戸生まれ。2009年よりベルリンを拠点に活動中。
2008年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻にて修士課程修了後、2008年シュトゥットガルト国立造形芸術大学彫刻クラスに研究生として在籍、2012年ベルリン芸術大学デザイン科アートアンドメディアクラス マイスター課程修了。
身辺の書籍、建築や建築のパーツ、石や木といった自然物などの具象物を通して思考することで、現実の世界への視野や思考の角度を与えるといった作品の数々を制作。上野友幸の観察、思考、実制作は、日常と非日常のさまざまな枠組みを客観視する試みでもあります。
ベルリンと日本を行き来する中で、制作のテーマには、国境や国歌、一元論的な世界への懐疑もふくまれ、自己と他者、自己と世界という二項対立を超える試みも重ねてきました。
本作は、2023年の一時帰国の際、ヴォイスギャラリー37周年記念展のために出身地神戸にて制作されました。林の中を歩き採集した同じ形・同じ大きさの小枝は、種類や樹齢の異なる木々が落としたものです。それらが、金具によって人為的につながれています。世界のつながりや、矛盾を示していると読み取ることができるのではないでしょうか。
本作は、金具によって壁面に直接展示し、風や振動で揺れることを想定しています。ケースに入れて展示されたい方は、アクリルケース等の準備が可能ですので、ご相談ください。ただし、ケースは別料金です。
| 作品名 |
神戸の森 - 2023年5月＃１ |
| 作家名 |
上野友幸 - Tomoyuki Ueno - |
| 制作年 |
2023年 |
| 素 材 |
採集した小枝、真鍮のリング、鉄製のバー |
| 仕 様 |
作者自著の鑑定書付 |
| サイズ |
42.5×77×奥行 6.6~8cm |
